おいしい珈琲の淹れ方
(サイフォン編)

浅炒り〜中煎りのコーヒー豆向け
サイフォンはイギリスで生まれました。フラスコの中のお湯が沸騰して上のロート部に上がり、抽出の後にもとのフラスコに戻ってくるというパフォーマンスの面白さや、安定しておいしいコーヒーが飲めるということで人気のある抽出方法でもあります。ソフトで軽い口当たりのコーヒーに仕上がります。女性中心のパーティーなどで楽しくコーヒーを嗜むのに適した器具です。
サイフォンのろ過はネル布を使います。ネル布は新しく使うときにはコーヒーの出し殻などで煮て、コーヒーの香りになじませます。保存の際には、清潔に洗って、冷水につけて冷蔵庫に保管しましょう。
まず、ろ過布をサイフォンのフィルターにセットし、バネ金具は必ずロートのふちに引っ掛けて固定します。ロートにフィルターをセットしたら、コーヒー粉を入れます。
熱湯をフラスコに注ぎます。熱湯を使うのは、アルコールランプで温めるときに、水から始めるよりも早く飲めるためです。フラスコの底はタオルで念入りに拭いてください。水分が残っているとフラスコのガラスが割れる原因になります。
フラスコの湯をアルコールランプで更に熱します。アルコールランプの芯はアルコールで充分に湿らしてください。そうしないと芯だけが燃えて無くなってしまいますので。
湯が充分に沸騰(ぽこぽこと音がする)したらロートをセットしてください。まだ充分に湯が煮立っていない時にセットするとぬるいお湯が上がってしまい、おいしいコーヒーが飲めないので、ご注意ください。
これは湯が上がってきた状態。へらでまぜて、湯を充分に行き渡らせます。30秒置いたら、再びかき混ぜます。ゆっくりと混ぜ合わせるようにかき混ぜてください。
かき混ぜたあとアルコールランプをはずすと、フィルターを通って抽出されたコーヒーが落ちてきます。これで出来上がり!一見難しそうに見えますが、やってみると案外簡単で本格的なコーヒーを楽しむことができます。


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